育児日記0ヶ月2日目「授乳無理ゲー」

0時。ナースコールを落としてテンパる。拾おうとするも、ベッドの柵に阻まれ完全に詰む。尿カテーテルがずれるのが怖くて立つことも起き上がることもできず、結果、諦める。

3時。眠りが浅い。というか、自分のいびきで目が覚めた。個室なのでブヒブヒ言っているのはまぎれもなく私である。妊婦の時は「赤ちゃんに栄養を!」と壮大な意義を持って肥えていたが、赤ちゃんを排出した今、私はただのデブである。

7時。体がバキバキすぎて目覚めが最悪。看護学生が見学に来ていて、爽やかに挨拶される。そういえば誘発分娩を計画していた時、「分娩の様子を見学させてほしい」と言われていた。が、計画より早く産んでしまったのでそのイベントは消滅。まあ、人に見せるような余裕はなかったので結果オーライ。とはいえこの1日で怒涛に助産師ならびに看護師のありがたみを享受したので、未来のためにこの職業を目指す若者に何でも協力しますよという気持ちが芽生える。しかしその気持も折れるほど、この後1週間シャワーも浴びずどんどん小汚くなっていくババアの観察、股の処理、おっぱいの介助、全身タオル浴とやってもらえることを全てやってもらい、割と羞恥心を食らう私である。そして患者との距離を詰めてこいと言われたのか雑談を挟みながら個室に居座り独特の気まずい空気を1日数回味わうことになる。

9時。ついにようやくお子を抱く。部屋に連れてこられながらギャン泣きしていたのに、私の腕の中に入った瞬間ぴたりと泣き止んだ。…えっ、こんなことある?何かの奇跡?それまでの妊娠・出産の苦労が一瞬で報われた気がして、なんだか泣いてしまった。自分でもびっくり。

14時。夫が面会に来る。まだコロナの名残があり面会は1日15分、親族一人までという制限付き。「僕が帰ったら読んで」と手紙をくれて、内容に感化されまた泣く。涙腺がどんどんゆるくなっている。

15時。歩行練習。産後初めて立ち上がるが、ペンギンのヒナみたいな足取りで即座に危なっかしい認定。結果、今日もベッド固定&シャワー延期。ついでに追加された点滴の腕がやたら痛い。こんなもんなのか?と夫にLINE相談したところ「それはナースコール案件では」と言われ、恐る恐るようやく報告。看護師さんに確認してもらうと、点滴が漏れていた。そういうことは早く言え、私。

診察時、女医さんに「貧血の状態によっては退院日が延びるかも」と言われる。いや、それは困る。なぜなら、退院日には地元から母が来て、夫と一緒に一週間育児に協力することになっているからだ。母と夫は普段、たまにビデオ通話する程度の関係で、二人きりで生活するのはかなりぎこちない。そんな空気感、絶対に避けたい。私が元気になって予定通り帰るしかない。

18時。授乳に初挑戦。本を読んで事前に学んでいたが、全然思い通りにいかない。フットボール抱きって本当に合ってる?安定しないし、一人では無理ゲー。これ、みんな普通にできてるの?

21時。会社に報告したかったが、PCを開く気力もなく、そのまま横たわる。いや、産後ってこんなに大変なものなの?みんなこれ乗り越えてるの?誰か答えを教えてほしい。

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