育児日記1ヶ月18日目「産後ケア4日目」

育児日記

産後ケアもいよいよ終盤戦。今日を含めて明日が最後だ。

名残惜しさと、「またあの生活に戻るのか…」という気の重さで、今日は朝から気持ちがぐるぐる。今を噛み締めなければ…。

朝イチでベビー室に行き、いつものように授乳タイム。何気なく横に置かれた深夜の記録表を覗き見してみたら、そこには「朝6時:沐浴」の文字が。え、なんで?朝風呂派だっけ…?この1ヶ月半、自宅では18時に沐浴しそれからすぐミルクを飲んで寝るという流れを守ってきたので、ルーティンが崩れはしないか心配になる。理由を聞こうか迷ったけれど、「まあ言うて変なことでもないし、ミルクの後吐いたりしたのかもしれん」と勝手に納得してやり過ごす。

明日はいよいよ帰宅日だ。今回ばかりは夫も仕事で車が出せない。つまり、明日はガチで子連れ電車デビューをすることになる。

ということで、今日も産後ケアに遊びに来る夫に、不要な荷物を一切合切持って帰ってもらうことにした。たった4日しか滞在していないのに、気がつけば荷物が激増しているのはなぜ…。見知らぬ土地で久しぶりのお一人様時間を過ごしたせいで、新しいサンダルやら本やらをついつい買ってしまった結果である。明日はショルダーバッグひとつで颯爽と帰るために、エコバッグも広げて荷物を詰める。これでよし。

お昼の後は、保育士さん目線からの滞在中の赤子の様子を教えてもらった。

「起きている時はメリーか動き回る職員をずっと見てますね。比較的集中力が長いほうだと思います」
「朝はかまってちゃんかも。バウンサーに乗っていても誰かが自分を見てないと怒ってました〜」
「向き癖は筋肉の硬さも関係してるので、背中をマッサージしてあげるといいですよ」

などなど、毎日一緒にいても気づかなかった赤子の一面を知って驚く。他の子と比べたことがなかったから、てっきりこういうもんだと思っていた。ずっといるからこそ見逃している特徴もある。

この人はプロだ…と即座に崇拝し、ついでにずっとモヤモヤしていた抱っこ紐についても相談。「装着位置が低すぎたのでは…」と悩んでいたけれど、どうやら赤子がまだ小さすぎるだけだった。ベルトの位置も締め具合も問題ないとの評価をゲット。これで自信を持って堂々と散歩できるぞ!

15時からは夫とカフェデート。今日は昭和レトロな雰囲気のお店。カウンターとテーブル席合わせて10席くらいしかない小さな店内は常連客もいるようでとても落ち着いた雰囲気。到底赤ちゃんの泣き声とは無縁な渋さ。いい、いいよ。とてもいい。

途中、7歳くらいの男の子がママに連れられて入店し、静かにオレンジジュースを飲んでいた。お、お利口〜…!近所のスーパーで大声で騒ぎ立てる子どもしか知らなかったので、その姿を見て「うちの子もいつか、こんなふうに…」と憧れてしまう。今は泣き喚くか寝るしかしない赤子と、将来喫茶店でゆっくり談笑する日がくるかと思うと、想像するだけでちょっと胸がキュッとなる。いい子に育ってくれ赤子…。そのためにがんばれ、私…。

1時間経過した後、夫と施設に戻る。夫は赤子としばしの対面。そして大量の荷物と共に帰宅。

その後晩ごはんを食べ、21時まで母子同室。ところがまたまた寝ない。マジか、ルーティン崩れちゃった?おしゃぶりを咥えさせるも、落ち着いたと思ったら吸うのをやめて口からポロッと落とすため、再び泣く。また咥えさせて…のエンドレスループ。しまいにはずっとおしゃぶりに手を添えて、押し付けない程度の力加減で支える羽目に。地味にしんどい。これ、どうにか固定する方法ないの?マスクみたいに耳にかけるとかだめなのかな、ダメなんだろうな。でも本当何かしら知恵がほしい。開発してほしい。

ようやく21時になり、ベビー室へすぐさま移動する。明るい廊下とガタガタうるさいエレベーターにビビり、再び赤子は泣き出す。もう知ったことか。設計ミスだろ。開き直って堂々と泣いたままの赤子を預けて逃げ帰る。ああ、やっと自由だ。

その足でシャワーを浴びて、いそいそと布団へ。これが最後の夜。

帰りたくないな〜。ここ、月イチで通えたら最高なのに。明日からはまた一人(+夫)との育児になる。赤子とみっちりべったりライフ。泣きやませるのに必死になり、ちょっとでも不安要素があればネットで検索し、いろいろな情報を見ては落ち込み、寝不足でイライラし、何一つ有意義に過ごせなかったと自己嫌悪に陥るループが始まる…。

ああ、憂鬱。でも避けられはしない。産後ケアで得た少しの余裕と癒しと眠りを、明日からの私の糧にしよう。ありがとう、保育士さん。ありがとう、助産師さん。ありがとう、給食のおじいちゃんおばあちゃん。ありがとう、年季が入った施設。とりあえず、今日はもう寝る。ぐっすりと。

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