深夜、ついに赤子が3.5時間連続で寝た。最長記録だ。このまま4時間、5時間、7時間とどんどん長く寝てくれ…!
今日も午前中に病院に通い鼻水を吸ってもらう。今日は片側だけまだ出ているとのこと。治ったり、ぶり返したり、なかなかスッキリしないなあ。
通院中、赤子は車ではよく眠る。エンジン音が心地いいのか、揺れがちょうどいいのか、とにかく寝る。このままどこか遠くまでドライブにでも行きたくなるが、だまって直帰する。
今日の午後は産後1ヶ月の婦人科健診。
医師の診察をして、助産師と面談するが、アンケートの項目が引っかかったようで、追加の面談。長時間になってしまったが、何事もなく終了。
妊娠中から感じていたことだが、実家が遠く、夫が仕事に復帰してワンオペになる新人ママは、助産師さんに決まって心配される。「無理をしないでね」「家事は夫にやらせなさいね」「なにかあったら相談先があるからね」と。けれど、うちの場合、夫婦仲は良好で、夫も育児に積極的。夫のほうが家事の7割を担当し、テレワークなので家にもいる。なので家事が回らないことに苦しんだり、孤独な育児に陥ることはない。こういう時、「大丈夫です〜あはは」と言っても、そう振る舞っているだけのように見えるのか、すんなりと納得はしてくれない。
むしろ世間の「あるあるパパネタ」にどん引く。
妊娠時や出産時に渡される『パパのためのハンドブック』のレベルが低くて「え?そこから?」と呆れる(ゴミの日を把握しよう!家のどこに何があるかを知ろう!とかから指南される)。たしかにハンドブック通りの男性を抱えてワンオペになるのであればそりゃ無理。世のママは病むし鬱になる。
こう言うと、「いい人と結婚したわね」と言われるのだが、実際の夫は「こういうことができる俺(キラッ)」という、ただの見栄っ張りな自己陶酔型人間なので、まあ扱い方次第である。
今回、助産師面談が長引いたもう一つの理由は、「育児をしていても楽しいと思わない」「赤ちゃんが可愛いと思わない」に【✓】をつけたからだった。
いや、だって、おむつ替えやミルク飲ませるの、楽しい? 直母なんて本当に苦痛で楽しくないし、搾乳だってやらなくていいならやりたくない。深夜に泣き声で叩き起こされて、暗い部屋でお世話をするの、楽しい? 全然楽しくない。
逆に、この一連の作業を毎回「楽しい!」と思いながらやっている人、本当にいるの?
私の心中は疲弊・無心・心配のどれかしかない。唯一、かまってほしくてぐずる時だけは「求められてる感」があってちょっと嬉しいかもしれない。でも、それはあくまでママとしての承認欲求が満たされているだけで「楽しい」はまた別の感情。
また、我が家の赤子は特段、容姿がいいわけでもない。ふやけた猿みたいな顔である。小さき姿を儚く尊いとは思うが、「赤ちゃんは可愛いですか?」と聞かれれば、別に可愛くはない。
世間では「ミルクを飲む姿が愛おしい」「一生懸命泣いていて可愛い」「抱っこされて寝る顔がたまらない」と言う人もいるが、私の心情は「ミルク飲むの遅いな…はよ飲んでくれ」「一生懸命泣いててうるさい」「抱っこで寝たか、よし、そのままベッドでも寝ろ」である。
とにかく、お世話というタスクを滞りなく消化したい気持ちしか湧いてこない。
けれど別にだからといって、赤子を虐待したりお世話を放棄したりするようなことはもちろんない。自分が産後鬱になる兆しも今のところない。単純に、元々子どもが好きというわけでもなく、割とスムーズな妊娠・出産だったが故に、赤ちゃんに対する想いがまだ薄いだけなのだと思う。
正直なところ、もし今「2年間一緒に暮らした猫」と、「1ヶ月育てた赤子」のどちらが死んだら悲しいかと聞かれたら、猫が死ぬほうが断然悲しいし、立ち直れない。
赤子が死んだら、喪失感で落ち込むのではなく、“我が子を死なせた自分”という社会的レッテルに苦しむ気がする。こんなことSNSで発言したら一発炎上間違いなし。
どうでもいいが、健診中に「このお腹、今後戻るんでしょうか」と聞いたら、「子宮収縮も正常なので、残りはただの脂肪ですね。無理せず少しずつ減らすしかないです」と言われた。
…ですよねー!!
夕方は気を取り直して、初めて抱っこ紐で近所のスーパーへ出かけた。まだ夏じゃないはずなのに、抱っこ紐の中はもうすでにちょっと暑そう。これは早急に対策せねばと思う。
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