今日でちょうど1週間。ようやく1週間。
今夜も深夜に勃発する。
哺乳瓶で搾乳をあげている夫が「母乳の方が飲みが悪いね。ミルクのほうがよく飲んでくれる」とボヤく。辛い思いで、虚無の境地で数時間毎に乳に無機質な機械を当ててウィンウィン絞り出した母乳を否定されたように思えて、ボロボロ泣く。授乳がもうトラウマになりつつある。赤子はお腹がすくと、いきなり火がついたようにギャン泣きする。まるで「この世の終わりか!?」というレベルで騒ぐ。慌てておっぱいを当てても、うまく咥えられずおっぱいを探して必死に首を振る。その動きがまるで「こんなのいらない!」と言われているようで、心が折れる。母乳信者ではないが傷つく。これが母親心というものなのか。
さらに追い討ちをかける事件が発生。
ミルク準備のために夫がベッドの上で立ち上がった瞬間、隣で寝ていた私の腹を踏む。声も出ないほどの痛みに悶絶。1週間前に赤子を排出したばかりで、ぽよんぽよんのこのお腹に、全体重をかけてくるとは何事か。殺意が芽生える。なのに夫は「ごめん」と軽く謝るだけで、しれっとしている。信じられない。嫌悪感がこみ上げる。夫は寝不足、私はマタニティブルーで関係が冷え込む。辛い。とりあえず、これ以上踏まれないように、痛む腹と股を押さえつつ、ベッドの寝る位置を交換する。
午後になると、若干育児に慣れてきたような?ちょっと余裕が生まれてきた。
赤子はおむつでは泣かず、基本的にミルクでしか泣かない。でも、ミルクをあげても泣き止まないこともあり、間隔が短かったりすると「こんなにあげていいのか?」と悩む。搾乳をあげている時は迷わないのに、ミルクになると「消化に悪い」と聞いてしまったせいで、いちいち不安になる。抱っこしてあやしたり、服を直したり、いろいろ試すが、結局はミルクをあげれば解決する。
そして今夜は夫が突然「豪華イタリアンコース」を手作り。いや、どこにそんな元気が?謝罪のつもりか? 外食気分を味わいながら、母と一緒にダラダラ食べる。やっぱり余裕が生まれてきたか?1日目と違い今日はダラダラと食べれている。
でも、依然として股が痛くて座れていない。
痛み止めはきっちり6時間ごとに飲んでいるが、効いている気がしない。むしろ日に日に痛みが増している気さえする。股の痛みがひどすぎて、お子を抱いてミルクをあげることすら辛い。もう、ずっと泣きながら横たわっていたいレベル。「産んですぐ赤子の世話ができない母親がいるものか?」と考え始め、自分が生物学的に終わっているのではと不安になる。検索魔と化し、昼夜問わず股間のことを調べまくる。私の病院では溶ける糸で縫っているが、妊婦界隈では「抜糸してしまったほうが一気に楽になる」という意見も。もう、どっちが正解なの? 股が痛すぎて、しゃがむことも、座ることも、足を踏み出すこともままならない。このままでは育児に集中できない。
やばい。こんなんで私は大丈夫なのか。授乳も抱っこもできない母体なんてありえるのか。
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