妊娠記録<妊娠10ヶ月36週〜39週>

妊娠話

いよいよ正産期、いわゆる「いつ産まれてもばっちこいですよ」ゾーンに突入した。

ああ、耐えた。ここまで、よくぞ耐えた。

これまで「出してはならぬ」という強い使命のもと、寝てばかりの生活をしていたが、意味もなくニュースやらインスタやらYoutubeやらを徘徊する日々にもそろそろ限界を感じていた私にとって(見るものがない、という現象を初めて体験した気がする)、これはまさに「放出」の合図であった。

しかしいきなり「元気に赤ちゃんを産むためにどんどん歩いて体力をつけましょう!」と言われても。この3ヶ月至極ダラダラしてきた私にとって、歩けるのはせいぜい家の前のコンビニまでくらい。スーパーを1周するのもほとほとキツイ。身体は以前より更に重く鈍くなり、完全に体力が失われていた。

とはいえ、お腹が張ったとしても、もう気にしなくていいのは気がラクだ。多少痛んだところでよしよしそのまま出てきていいのよと、どーんと構えていられる。というか本当にあと1回でも痛み始めれば限界を迎え出てくるもんだと思っていた。けれどそんなに容易く出てくるものでもないらしい。あれ?出てこないの?あんなに頸管長を短くし陣痛を発生させて、今すぐ出ます!雰囲気だったじゃない?

でもまあ、怖い出産が先延ばしになるのは、ある意味ありがたい。

出てきてほしいけど、やっぱり怖い。痛いの、怖い。絶対痛い。どれくらい痛いか想像もできないのに、いろんな出産レポを読みすぎて「想像以上に痛いし、100人いれば100通りあって自分はどんな出産になるのか全く未知数」ということだけが確定情報としてある。

臨月になるといよいよ腹の突き出し方がすごいことになっている。

前に突き出されるのは男の子妊婦あるあると聞いてはいたが、本当に張り出しすぎている。まるでスイカがまるまる入っている感じ。下は全く見えない。棚やドアを開けようにも身体を斜めにしないと開けられない。お腹が邪魔で靴下も履けない。片足で立てなくてパンツも履きにくい。足も洗いにくい(シャワーを立って浴びるのもきつくて、お風呂用の椅子を買った)。マタニティ服でさえちょっとキツイ。出産後このお腹は本当に元に戻るのだろうか。皮膚も内臓もいったいどうやって元に戻るというのか。生命の神秘と思うか、グロテスクと思うかの境目。

15分に1回「早く出してラクになりたい」「だけど出産は怖い」と嘆く日々。楽しみもワクワクもあったもんじゃない。夜な夜な陣痛や分娩を想像してはブルーになり、さらには出産後の授乳やお世話を想像してよりドン底に落ち込み、眠れない深夜を繰り返している。

もう戻れない。何がどうなってもこの中身は出さなきゃいけない。それは絶対ラクには出せない。

妊娠をする前から、最初から全て分かっていたのに。こんなに嘆いている私はアホなのか。

いやいや!今の私の感情を否定するやつは、例え私でも八つ裂きにしてやる。妊婦を侮る奴らに全員、私がこれまで耐えた苦痛とこれから味わう痛みを全て共有して味あわせてやる。それでも「耐えれたよ」とか平気な顔して武勇伝してくるやつは「黙れよ」と殴って海に沈めてやる。何と戦っているか分からんが、とにかく否定してくるやつは全員敵。未来の私には痛みを忘れてほしいが、なかったことにはしないでほしい。

せめて、お願い。できることなら、2時間か3時間で、スポンと産まれてください。

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